子育てが苦しい理由
「脳を成長させる」という話を聞いたことがあるでしょうか。
大人になったら皆「大人」だと思っていませんか?
私は大人になっても”子どもじみた自分”を感じる時、とてもいやな気持になっていました。
こんな自分は嫌だ、と思いながらも感情的になると子どもじみた自分が止められず、
子どものような喧嘩をしてしまうことが悩みになっていました。
素敵な人になりたい。
かっこいい女性になりたい。
優しいお母さんになりたい。
あこがれの理想像はあっても、到底なれっこない自分の現実に、
ただただ絶望するばかりなのです。
ところが、私は心を学ぶことでいろいろな勘違いをしていることに気づきました。
そもそも自分が理想としていた姿が子どもじみていた(ありえない理想像)こと
自分の中には二人の自分がいるのだということ
を知ったのです。
昔、子どもにこんなことを言われたことがあります。
「あ~あ、お母さんが松嶋菜々子みたいだったらいいのに」
なるほど。
私も子どものころはそんな理想像を抱いたし、心を学ぶ前は私自身も
そんなお母さんになりたくて必死だったことがあります。
風邪の時には優しく微笑み、子どもを気遣い、いたわってあげる。
「大丈夫?何か食べたいものはない?」
こんな風に優しく看病してあげるのが愛あるお母さんでしょう?
ところが実際はというと、
「なんでこんな時に風邪ひくのよ!!いうこと聞かないからでしょ!!」
と、服も着ないでちんたらしていたことをとがめる嫌な母親なのです。
そして、松嶋菜々子さんになんか到底なれっこない自分が嫌になるのです。
しかし、フラクタル心理学を学び、人生で本当に大切なことが何かを知り、
私の人生は大きくひっくり返りました。
自分が理想とする姿が間違っていたのです。
人がいつまでも人生に誇りをもって、謳歌するために必要なことは、
人への依存を減らし、自立する心を育てなくてはいけなかったのです。
優しくすることが愛なのではなく、時には厳しくしてでも、
子どもが自分から逃げない、強い心を育ててあげなくてはいけなかったのです。
ですから、厳しくしつけていくことと、いつもニコニコと優しい
お母さんでいるというのは、相反していたわけです。
自分の子育てが苦しいのは、子どもを愛せないからではなく、
自分自身の育児方針が脳の中で相反する2つの矛盾を抱えていたたために、
苦しかったのです。
ですから、矛盾したものを統一することで、子育てはどんどん楽になります。
しかも、統一するときには、必ず子どもが自立する方向性を
選択することが大事になります。
すると、子どもに対して優しくあろうとしていた時よりも、むしろ素直で積極的で
意欲的な子どもに変化し、どんどん手のかからない子どもに成長していくいのです。
心の底から自分の中に一貫性を持つことができると、子どもはいつまでも
わがままを言わなくなるものなのです。(*表面的では効果はありません)
私の中で松嶋菜々子さんのような優しく微笑むお母さんでありたいという願いは、
私の中の子ども心です。
子どもが甘えたままでは子どもが困るから、厳しくしなくてないけないと思うのは、
私の中の大人心です。
この二つは同じ自分の中にいる二人の自分です。
でも、本当の自分はもちろん大人心のほうです。
私の中の子ども心の理想像は、私自身が子どものころに母親に対して作り上げたものです。
とても未熟で自分都合の理想像です。そのことによって将来どうなるかなどは考えていません。
しかし、私の中の大人心は、子どもを立派な大人にしたいと願っています。
ですから厳しく躾けるのです。
子育てをするときに、できるだけ自分の中の子ども心の理想像を小さくできれば、
大人心の一貫した子育てができるようになり、子育ては
どんどんうまくいくようになってきます。
皆さんの子育てはどちらよりでしょう。
もし子どもがわがままで手を焼いている、というのであればお母さん自身の
子ども心が大きくて子育てが大変になっているのかもしれません。
子ども心を小さくするには、心の仕組みを知る必要があります。
フラクタル心理学家族関係コース、もしくはフラクタル心理学マスターコース入門講座を
学んでみてください。
育児は育自です。自分を育てることで、子どもは安全に健やかに成長していきます。